発刊によせて

              福岡地区水道企業団議会           
                  議長(福岡市議会議員) 平 畑 雅 博  

 

 福岡地区水道企業団が設立50周年を迎え、記念誌が発刊にされますこと、また、水道用水の供給開始から40周年の節目の年を迎えることを、大変喜ばしく思います。
 この50年を振り返りますと、企業団は、水資源に恵まれない福岡都市圏において水道用水の広域的利用を円滑に行う観点から昭和48年に設立され、以後、設立の第一の目的であった筑後川からの導水をはじめ、ダムの開発、海水淡水化センターの建設など、時代に合わせて、計画的な水源開発に取り組んできました。
 そのような、50年間の企業団の取り組みが、現在の福岡都市圏の発展の土台になっており、また、これからの更なる飛躍の支えとなると確信しております。
 もちろん、これらのことは、筑後川流域の皆様をはじめとして、厚生労働省、国土交通省、水資源機構、福岡県及び関係自治体、並びに、その他の関係者の皆様方のご理解とご支援の賜物であり、心から敬意と感謝を表します。
 また、筑後川からの導水開始から40年、福岡都市圏と水源地域は、水の「絆」でつながってきたわけですが、この「絆」は、単に水の関係だけではなく、両地域が様々な分野で相互理解を深め、協力し、共に発展してきたことを象徴するものであり、今後、ますます強固なものになっていくものと信じております。
 未来に向けては、企業団議会といたしましても、福岡都市圏の水道水の1/3を依存する筑後川をはじめとした水源地域への感謝について再認識しながら、今後とも構成団体へ安全で良質な水道用水を安定的に供給することを使命に、老朽化した管路や施設の更新、災害への備えや地球温暖化等の課題への対応、新たな技術への挑戦などについて、執行部としっかり議論を重ね、議会としての責任を果たしてまいります。
 これからも、なお一層の皆様方のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。