福岡地区水道企業団は、水源に乏しい福岡都市圏の水不足解消のため、筑後川からの取水・運用を行うことを目的に昭和48(1973)年6月に一部事務組合として設立され、令和5(2023)年6月、設立50周年・11月に供給開始40周年を迎えました。

 この節目を迎えるにあたり、福岡都市圏の皆さんに福岡都市圏の水事情や筑後川の恵み(大切さ)について知っていただき、また、筑後川流域をはじめとする水源地域の皆さんに感謝の気持ちを届けるため「福岡地区水道企業団50周年記念事業」を実施しました。

 

1 水源地域への感謝

(1)福岡地区水道企業団 設立50周年記念式典

 開催日:令和5年10月14日(土)10時30分~ 

 福岡市役所西側ふれあい広場にて、福岡地区水道企業団の設立50周年記念式典を開催しました。

 福岡都市圏及び水源地域自治体から多くの首長が出席され、議員をはじめ来賓、関係団体等、企業団の事業運営を支えていただいている関係者の皆様にご列席いただきました。

 今回の50周年記念事業では、大学生、高校生、NPOなど、たくさんの方にご協力いただき、福岡都市圏の水事情を理解してくださった筑後川をはじめとする水源地域への感謝の気持ちを届ける様々な事業が実施できたことについて、式典で報告しました。

 ステージ上には、多くの方々から寄せられた筑後川への感謝の言葉を木型のパネルに集めた「ありがとうの森」を飾り、感謝の気持ちを目に見える形で水源地域にお届けする「ありがとうの森プロジェクト」を動画で紹介し、水源地域自治体の皆様に目録を贈呈しました。

 

(2)ありがとうの森プロジェクト 集まったメッセージ数:7,069件

 福岡地区企業団設立50周年を記念して、筑後川の恩恵を受ける福岡都市圏の水事情について多くの人に知ってもらう機会を設け、そこで生まれた感謝の気持ちを言葉にしていただき、そうして集まった、たくさんの「ありがとう」を目に見える形で水源地域にお届けするプロジェクトです。

 水源にめぐまれない福岡都市圏では、圏内約260万人の暮らしを支える水道水の約3分の1は、圏外の筑後川から送られています。

 このことを多くの人に知っていただき、そこから生まれる水源地域への感謝の気持ちを目に見える「ありがとうのメッセージ」として、寄せていただきました。

 いただいたメッセージは、水を育む森となる苗木などの緑を添えて、記念式典(10月14日開催)において水源地域に贈呈しました。

【贈呈先】

  朝倉市、久留米市、日田市、うきは市、東峰村、吉野ヶ里町

 メッセージを集めた「ありがとうの森」の一部(パネル)を、水源地域の自治体で設置していただき、多くの住民の方に福岡都市圏からの感謝のメッセージをご覧いただきました。

 なお、式典において、メッセージとともに各水源地域へ贈呈しました目録は、苗木の購入費等に充てられることとなっています。

吉野ケ里町での展示
日田市での展示

東峰村での展示

うきは市で展示
朝倉市で展示
久留米市で展示

【メッセージの収集】

○HPのメッセージ入力サイト運営

 

○「こども水道教室」福岡市水道局が福岡市内の小学校で実施

 令和5(2023)年3月1日 創設100周年を迎えた福岡市水道局が、福岡市内小学校で開催された「水道教室」で筑後川をはじめとする水源地域への感謝のメッセージを集めていただきました。

 

〇福岡工業大学附属城東高等学校×福岡女子商業高等学校×福岡地区水道企業団

 城東高校、福岡女子商業高校の生徒たちが、「筑後川への感謝の気持ち」を言葉として集め伝えるイベントを実施しました。

 

《博多駅前広場でのトークイベント》

〔8/5(土)『WELCOM Back to FUKUOKA』の福岡市水道局のステージ〕

 

 福岡市水道局のアンバサダーを務めるタレントの中島浩二さんとのトークで「ありがとうを集めようプロジェクト」に参画している高校生3名が登壇し、プロジェクトのアピールを行いました。

 クイズ形式の福岡都市圏の水道に関する情報共有で、会場が盛り上がりました。

 

《合同プロジェクト「筑後川へのありがとうを集めよう!⦆

〔8/26(土)天神地下街1番街〕

 

 天神地下街1番街イベントコーナーで「筑後川へのありがとうを集めよう!街頭キャンペーン」を実施しました。

 高校生たちが、来街者に声をかけて、趣旨を説明し、葉型のカードに筑後川へのありがとうのメッセージを書いてもらえるように案内しました。感謝の言葉があふれたカードを木型のパネルの好きな場所に貼り付けていくことも好評で、たくさんのメッセージでパネルの木が見る見るうちに茂っていきました。

 また、50周年記念事業名誉おうえん隊長であるアイアンキングが、50年の時を超え、当キャンペーンの応援に駆け付けてくれました。

 

 

《福工大附属城東高校文化祭「筑後川へのありがとうを集めよう!」》

〔9/1(金)城東高校文化祭〕

 

 城東高校の文化祭では「ありがとうを届けよう」のコーナーを設け、自分たちの言葉でメッセージを集めました。

 

〇感謝状贈呈式 

〔11/6(月)福岡女子商業高校 11/28(火)福岡工業大学附属城東高校〕

 

 ありがとうの森プロジェクトに参画し、「ありがとう」を集めてくれた福岡女子商業高校、福岡工業大学附属高校に訪問し、感謝状を贈呈しました。生徒たちからは「このプロジェクトを通じていろんな人に出会いました。」などの声が聞かれました。 

福岡女子商業高校
福岡工業大学附属城東高校

 

2 体験機会の提供

(1)考えてみよう!ふくおかの「水」の こと@福岡テンジン大学

 NPO法人福岡テンジン大学と連携し、福岡都市圏の皆さんを対象とした4回の連続講座『考えてみよう!ふくおかの「水」のこと』を開講しました。暮らしを豊かにする大人の学び(大人の社会科)の一環として、日常生活で身近な「ふくおかの水」をテーマに、自分が暮らす地域やその暮らしを支える水源地域、歴史や土木技術について気楽に学び、考える機会になればとの思いから企画しました。

 何気なく使う「ふくおかの水」について、施設見学も含めて、学んでいくことができる講座内容で、郷土史・都市計画・工事・ダムに興味がある方はもちろん、単に「水」に興味がある方も含め、福岡テンジン大学の進行で、楽しく学ぶことができました。

 

《第1回 テーマ:なぜ福岡は“水がない”のに九州一の都市となったのか》

〔5/20(土)福岡市博物館 参加者 54名〕

 福岡市博物館の有馬総館長によるトークセッションでは、福岡の水の歴史を振り返りました。そのうえで福岡テンジン大学の岩永学長、テレQ「You刊ふくおか」木曜コメンテーターの倉員さんの三人の対話で、福岡都市圏の特色や福岡地区水道企業団が設立された経緯を参加者に理解していただいきました。その後、参加者によるディスカッションを通して、福岡と水についての情報を共有していただきました。

 また、会場の一角に設置した「水道水」、「海水淡水化水」、「ミネラルウォーター」の飲み比べコーナーも好評でした。

 

 

《第2回 テーマ:海水を淡水化する施設の一日職員体験》

〔6/24(土)海水淡水化施設【海の中道奈多海水淡水化センター(まみずピア)】参加者 56名〕

 海水淡水化センター(まみずピア)を水ミュージアムにするというテーマで、まずは参加者を施設見学に案内しました。見学中は、リニューアルのイメージを膨らませる好奇心にあふれる質問も多く、その後のワークショップでは、斬新なアイデアや貴重な意見で、会場は活気ある雰囲気に包まれました。

 年齢も性別も関係なく、参加者の皆さんが「まみずピアの未来」を描き、筑後川への感謝を胸に抱かれ、まみずピアのことを深く知ってもらう貴重な機会になりました。              

 

 

 

《第3回 テーマ:ドボク博士とゆく 福岡の水はどこからやってくる?バスツアー》

〔7/22(土)寺内ダム(朝倉市)と筑後川大堰(久留米市)参加者 34名〕

 福岡都市圏が人口増加にスムーズに対応することができた要因のひとつには、水源開発が行われてきたことがあげられます。福岡都市圏の住民を対象に、土木博士の松永 昭吾さん(株式会社インフラ・ラボ代表取締役)を講師に迎えて、福岡の経済・社会活動の土台となっている水源(筑後川水系)と、受水した水を安全に数十キロ運ぶ土木の力、自然環境の変化に日々対応する運営システムなどを「知る」ツアーを実施しました。

 参加された皆さんは、自然の恵みや先人たち・土木技術などを目にすることで、水の大切さを実感されました。  

 

 

 

《第4回 テーマ:福岡の都市に暮らすわたしたちと“水”との豊かな関係とは》

〔9/30(土)福岡市植物園ボタニカルライフスクエア参加者 23名〕

 福岡市の水道事業発祥の地である平尾浄水場跡に整備された福岡市植物園に、令和5年3月にオープンした交流施設「ボタニカルライフスクエア」を会場として開催しました。

 「水道水」から少し視点を拡げ、都市生活と「水」との関係を明らかにとの観点で、水辺環境に関する研究や活動で著名な福岡大学の伊豫岡先生、九州大学の高取先生を招き、私たちの暮らしと「川」、「水辺」との関係性について話題を提供していただきました。

 話題提供の後は、参加者同士での会話も弾み、そこで感じた「水」と「豊かさ」について、五七五七七の現代短歌にしたため、みんなで披露しました。


 植物園の緑に360度囲まれ、自然との距離感が非常に近い環境でのコミュニケーションの機会は、参加者の皆さんがリラックスして、自分と「水」、「川」、「自然」との関係や自身の経験を伝え、共有されていたのが印象的でした。

 4回の開催で参加者は、延べ160人を超え、「ありがとうの森プロジェクト」にも積極的に関わっていただくなど水を大切にする気持ちを育む機会となりました。

 

(2)「水と遊ぼうキッズバスツアー」 

実施日:令和5年8月4日(金)

参加者:13組28名(大人  13名 小学生15名) スタッフ:14名  マネジメントスタッフ:7名

見学先:牛頸浄水場、水質センター、寺内ダム、あまぎ水の文化村

 

 見学ツアー班では、小学生とその保護者が、体験を通して福岡都市圏の水道のことを楽しく学ぶことができるバスツアーを企画運営しました。

 このバスツアーは、職員とその家族を対象にしたモニターツアーを行ったうえで実施しました。

 モニターツアーで得たノウハウや意見をもとに、当企業団の認知度向上と参加者に満足してもらうことを目標に掲げ、企画検討を重ねて開催しました。

 ツアーの募集は、全構成団体に協力を依頼しました。その結果、福岡都市圏全域から241件もの応募がありました。

 また、マネジメントスタッフ(学生おうえん隊)7名が所属し、ツアーのしおりの作成やツアーの運営に参画してくれました。

 実施後のアンケートでは、84%の参加者から満足したという回答が得られ、また、子どもも大人も学べた、充実していた等の感想が寄せられ、楽しく学ぶという目標を達成することができました。

水質センターでの実験
寺内ダム監査廊の見学

 

(3)見学強化プロジェクト「来て! 見て! 知って! まみずピア」

実施期間:令和5年7月24日(月)~8月31日(木)

強化期間中の見学者: 359名 

バックヤードツアー全7回の参加者 48名

 

 海水淡水化施設では、企業団設立50周年を記念した取り組みとして、子どもたちの夏休みにあわせた「まみずピア見学強化プロジェクト 来て!見て!知って!まみずピア」を実施しました。

 通常の見学ルートに加え、プラントの機器が発する“音”を直接体感できる場所の公開や、期日限定で供用後初めてのバックヤードツアーなどを実施。さらに50周年限定グッズやまみずピアでしかもらえないプレゼントを用意して、見学者の子どもたちが喜ぶ顔を楽しみに、職員一丸となって取り組みました。

 

《PICFA@まみずピア ライブアートイベント》

〔7/29(土)・30(日)〕 見学者134名

 

 「水」をテーマにトラックの幌へ2日間かけてアートを描いてもらいました。

 このライブアートイベントはPICFA(ピクファ)が手掛けました。

 PICFA=PICTURE(絵画)+WELFARE(福祉

 PICFAは佐賀県基山町にある就労継続支援B型の障害者施設で、知的障害や自閉症、ダウン症などの「障害のある人たち」が創作活動を「仕事」にしています。

 利用者の創作活動が「アート」だけでなく「人生」にも広がるように

 を合言葉に、主に「絵画」、「デザイン」、「ライブイベント」、「壁画」、「ワークショップ」等の創作活動を軸に活動しておられ、福岡市やその周辺でも壁画制作等のライブアートイベントが多数行われています。

 最近では、ローソンの「マチカフェ」で使用するコーヒーカップのデザインも手掛けるなど、その活動は全国に広がっています。

 イベントには2日間で約130名の来場があり、普段見ることのできないアート制作の様子や海水淡水化センターを見学していただきました。

 

(4)牛頸まつりコスモス花見会と施設見学会

開催日:令和5年10月28日(土)、29日(日)

場 所:牛頸浄水場(大野城市牛頸一丁目1番1号)

来場者:668名(過去最多)

 

内 容:クイズラリー、パネル展示、オリジナル風船プレゼント、手作り缶バッジ作り、施設見学会、コスモス摘み取り、茶菓・コスモスの種配布、写真撮影

 牛頸浄水場では、例年秋、地域の皆さまを対象にコスモス花見会と浄水場の施設見学会を実施しており、令和5年度は企業団設立50周年記念事業として従来のコスモス花見会の規模を拡大して開催しました。

 開催両日ともに天候に恵まれ、2日間で過去最多の668名にご来場いただき、初日には大野城市の井本市長にもお越しいただきました。

 今年のコスモスは背丈が高く満開で、来場された方々は花畑の中の散策やコスモスの写真撮影など楽しいひと時を過ごされていました。

井本大野城市長と記念撮影
会場の様子
会場の様子

 

(5)小学生の学習動画制作

 九州産業大学、福岡市教育委員会と協働して、福岡都市圏の小学生向けの学習素材動画 「水のめぐみ ~筑後川がつなぐ私たちのくらし~」 を制作しました。

 制作を担当した九州産業大学 芸術学部 写真・映像メディア学科の学生(14名)は、星野教授の指導のもと、様々な資料やダム等の視察を通じて、福岡都市圏が水の確保に努めた経緯や筑後川から水が運ばれる仕組みなどを学び、毎日たくさんの水を分けてもらっている筑後川への感謝の思いを、わかりやすい映像作品に仕上げてくれました。

 完成した動画は、福岡市教育委員会の“つながるクラウド”に公開され、どなたでも視聴することができます。

 また、福岡都市圏の小学校で広く学ばれている五庄屋物語(江戸時代、筑後川かんがい用水工事に命を懸けて尽力した五人の庄屋の物語)の補完としても使用される予定です。

 今後、多くの子どもたちの学習の場で、この学習素材動画が活用されることが期待できます。

 10月14日の福岡地区水道企業団設立50周年記念式典(福岡市役所西側ふれあい広場)では、会場オープンから式典開始まで上映しました。

〇感謝状贈呈式

〔10/30(月)九州産業大学〕

 制作にあたった九州産業大学芸術学部の星野研究室を10月30日に訪問し、研究室の皆さんに感謝状を贈呈しました。

九州産業大学

(6)マネジメントスタッフ(学生おうえん隊)[福岡都市圏大学]

 記念事業の実施に向け、渇水を知らない若い世代の理解と共感を得ながら取り組むため、福岡都市圏の大学に通う学生を対象に「50周年記念事業マネジメントスタッフ(学生おうえん隊)」を令和4年12月に創設しました。

 企画へのアイディア出しや、水と遊ぼうキッズツアーをはじめとするイベントに協力してくれました。

(7)インターンシップ

 海水淡水化センターで10年以上受け入れていた高校生のインターンシップは、50周年を記念して例年1日を4日間に拡大して企業団全体で受け入れました。

 

3 媒体の活用

(1)九州大学芸術工学部学生が記念ロゴを制作

 九州大学芸術工学部の学生の皆さんに原案制作を依頼し、ロゴマークを決定しました。 

 ロゴ制作に授業を3回充てていただき、企業団から設立経緯や50周年記念事業で伝えたい思いを説明し、さらに意見交換等を行い、最終的に11グループから29種類のロゴマークが提案されました。これらを企業団で預かり、内部選考を経て、ロゴマークの原案を決定しました。

 その後、制作に携わった学生の皆さんとともに、専門業者を交えたブラッシュアップ作業を行い、公式のロゴマークを決定しました。

 ロゴマークは、企業団が開催する各種記念イベントやHP、広報物等で使用しました。

【ロゴマークに込めた思い】

・モチーフとした「梅結びの水引」は、筑後川流域と福岡都市圏のほどけない固い絆を表現しています。

・水引の赤色の部分は、筑後(Chi・Ku・Go)の頭文字をとったCKGが隠れています。

・CKGの部分の面積が全体面積に占める割合を3分の1としており、福岡都市圏の水道用水の3分の1は、筑後川の恵みをいただいていることを表現しています。

・赤色の水引と青色の水引が手を取り合う様子は、筑後川への感謝を表現しています。

 

(2)情報発信

ア 特設HPの開設(令和5年4月)

イ 特設のX(旧twitter)インスタグラムでの情報発信(令和5年6月)

 

ウ 50周年記念ポスター作成

 構成団体、地下鉄駅、福岡市内の小学校や公民館に配布し、掲示していただきました。(令和5年5月~)

 

福岡市営地下鉄天神駅

 

エ プレスリリース:計15回

 

オ マスコミ掲載実績

  水道新聞:4/10,10/5,10/30,11/9

  水道産業新聞:5/15,7/24,9/21,12/4

  西日本新聞:5/25,7/28,10/23,12/15,1/8

  毎日新聞:7/30 

  RKBテレビ:タダイマ・コレ9(アイアンキング)タダイマ(水の日特集)

  コミュニティラジオ天神:福商ラジオ(福岡商工会議所提供)(6/15,6/22 2回)

  LoveFM:スイッチオン!DAYTIME(8/7,8/14,8/21,8/28 4回)

 

(3)記念グッズ製作

 50周年記念事業の記念グッズとして、保冷バック、マグカップ、クリアファイルを製作しました。

 イベントへの来場者などにリーフレットとともに、グッズを渡すことにより50周年記念事業の周知を図りました。

 

(4)企業団50周年記念誌

 企業団のあゆみを伝え、役割を理解していただくため、広くアクセス可能なWeb版で制作し、暫定版として令和5年4月に公開しました。

 

(5)リーフレット制作

 福岡都市圏の特殊な水事情への理解や筑後川の恵みへの感謝の気持ちを育むため、水源開発や筑後川について分かりやすくまとめたリーフレットを制作し、50周年記念事業をはじめ機会あるごとに配布しました。

 

4 他団体との連携協力

(1)50周年記念連携イベント

 構成団体等が主催するイベントに対してリーフレットとアルミ缶ボトル水を提供して、「水の大切さ」と福岡都市圏の3分の1を担う筑後川への感謝をPRしていただきました。

《宇美町》

〔10/15(日)~「クスの鎮守の森 宇美八幡宮放生会と宇美町歩き」~ JR九州ウォーキングコース〕

 

 コース距離 約6km(約2.5時間)

《大野城市》

〔11/5(日)~「御笠川・牛頸川・平野川フェスタ」〕

 

 大野城市を流れる御笠川、牛頸川及び平野川周辺の5つのコース(市内5か所のスタート地点 ①御笠の森小学校、②木の下公園、③下大利親水公園、④日の浦公園、⑤月の浦南公園)に分かれ河川敷を清掃しながら歩く市民参加型クリーンウォークを開催しました。

《須恵町》

〔11/12(日)~須恵町町制施行70周年記念 「須恵町スポーツフェスタ」〕

 

 須恵町は令和5年4月1日に町制施行70周年を迎えました。この大きな節目を記念し、体験型スポーツを通じ、スポーツへの参加機会の提供と健康づくりを目指す「須恵町スポーツフェスタ」を須恵中学校体育館及び武道場で開催しました。

〔11/25(土)~須恵町町制施行70周年記念

「2023 SUE WINTER ILLUMINATION FESTIVAL」〕

 須恵町のまちづくりを支える地域団体「第三小学校区ふれあいレインボー推進会議」主催のイルミネーション事業を開催しています。

 8万球のイルミネーションの輝きが人とまちをつなぎます。期間中は冬フェスタやマルシェ、フォトコンテストなどが行われました。

 日時:11/25(土)~1/9日(火) 17:00~22:00

 場所:ふれあい通りと周辺施設(県立須恵高等学校前)

 イベント内容:ふれあい冬フェス 11/25(土) 16:00~20:00

《筑紫野市》

〔11/18(土)~ちくしの環境フェア2023〕

 

 環境フェアは、「ごみ減量」や「地球温暖化」、「生きもの」などの環境をテーマに、体験しながら楽しく学べるイベントを二日市東コミュニティセンターで開催しました。

《那珂川みらい会議》

〔11/19(日)Well-being Week〕

 

「那珂川みらい会議」主催のWell-being Weekは、那珂川河川敷で行われました。

 公民学連携による水辺の活性化の実証実験を行うもので、当企業団の他に、福岡市南区役所、九州大学芸術工学研究院が共催しました。

 イベントは2日間予定されていましたが、11/18(土)は、あいにくの荒天だったため中止になりました。

 11/19(日)は朝から青空に恵まれて、大勢の子供たちが参加しました。

「那珂川に住んでいる生き物は? どうやったら共生できるかな?」といった疑問に答える実験をはじめ、SUP体験、デイキャンプサイト、Cyclingマルシェ、焼き鳥やたこ焼きの飲食ブースなど親子で楽しめるコーナーなどがありました。

那珂川塩原河川敷のイベント会場

(2)筑後川のめぐみフェスティバル[福岡都市圏広域行政事業組合]

 50周年記念式典後、開催された「筑後川のめぐみフェスティバル」の企業団ブースでは、「水道水」、「海水淡水化水」、「ミネラルウォーター」の利き水を行い、正解者には、50周年記念グッズのマグカップを渡しました。

 また、九州広場では、7月29日、30日にまみずピアで開催されたPICFAによるライブアートイベントで「水」をテーマに絵が描かれたトラックを展示しました。

(3)啓発イベント

 毎年開催される水道週間(6/1~7)、水の日(8/1)、水の週間(8/1~7)等の啓発イベント時に構成団体や福岡都市圏広域行政事業組合の協力を得て、パネル展、50周年記念ポスターの掲示やリーフレットの配布を依頼しました。

糸島市役所での展示

(4)その他

 毎年実施する水源地域との交流事業で企業団設立50周年をPRするとともに、国土交通省九州地方整備局筑後川河川事務所や独立行政法人水資源機構に協力をいただいて設立50周年をアピールしました。